順次追加中
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最後の掛布(ผ้าห่มผืนสุดท้าย)舞台劇(公演は終了済み)。深南部に勤務する軍人と彼らを巡る人間模様。コメディの要素もあります。題名の布とは、殉職した人を包む布のこと。
地元の人はほとんど出てこないなあと思ったら、ISOCがバックアップしていました。タイは徴兵があり、深南部へも持ち回りで部隊が派遣されるため(現在は中止)、意外と深南部に関心がある人が多いので、こういう視点のものも人気があるんですね。
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孤島の葬列 (Maha Samut Lae Susaan)2015年
東京国際映画祭2015のアジアの未来で上映されました。
「タイ南部のイスラム地域を旅するライラー。やがて彼女は眼前に姿をあらわした離島へと渡り、不思議な体験をする…。監督:『ワン・ナイト・ハズバンド』の女性監督ピムパカー・トーウィラの長編第2作。」
バンコクの人間が持つイスラムの人々への恐怖が相対化されて行くロードムービー。クルセモスクも出てきます。
深南部の映画が最近相次いで作られていますね。
11月15日追加
「アジアの未来」作品賞を受賞しインタビューを受けています。■
蝶と花 (ผีเสื้อและดอกไม้ ピースア レ ドーグマイ)1985年
深南部を舞台にしたニッパンの同名の小説をドラマ化。国内外で数々の表彰を獲得し、タイの中学校の教科書にも載っています。
ここで視聴できます。→https://www.youtube.com/watch?v=J8820OGUg7c&list=PLCmEZv8TajUYTBfiKgazv9CJe4FdQ9NW-
■Ameen 2015年
2015年3月に公開。ローカルで初めて作成されたイスラム映画だそうです。深南部とは直接関連しないかもしれませんが、深南部ではこの映画の公開時非常に歓迎されたそうです。
ミャンマー国境付近で記憶を失った若い男性が自分を取り戻す旅をするストーリーです。
Official MVIsara newsの記事 ■
OK Baytong 2003年http://www.veoh.com/watch/v45562473Sar3Xf62
仏教とイスラム教の関係の物語。ヤラー県のべトンで列車テロで亡くなった姉の子のために環俗して深南部へ向かった元仏教僧の弟。5歳から仏門に入っていた彼はまず世俗の世界に慣れることから始まり、また姉を殺したイスラム分離主義者への憎しみとも向き合うことになります。
タイでは深南部の映画と言えば、これを思い出す人が多いようです。
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Fatherland(ปิตุภูมิพรมแดนแห่งรัก) 2012年深南部を扱った幻の映画。2012年末に公開決定だったにも関わらず、政治的問題を恐れたスポンサーの「自主規制」により公開が見送られました。二人の警察官と一人のイスラム女性研究者の目を通した深南部の問題を扱った内容。
予告編のみ公開されています。その後も公開の機会を狙っているようなので、いつか見られることがあるかもしれません。
追加→
こちらのクリップの方がいいかもしれません。音楽が違うだけでずいぶん印象が違います。
主演は実力派の人気俳優Ananda Everinghamと「ピーマークプラカノーン」でヒロインを演じたDavika Hoorneら。
公開取りやめに関する
ネーションの記事と
監督のインタビュー映像はこちら。
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北緯6度@パッタニー 2012年2013年8月公開予定のパッタニーを舞台にした映画。深南部の状況と美しさを理解してもらうために製作したそうです。ミスユニバースタイランドが主演の一人。
深南部の治安を統括するISOCが映画会社と企画し、制作費の約半分を出したということ。製作のキーマンはBRNとの和平協議に参加中。
You Tube Behind the Scene http://www.youtube.com/watch?v=Rnf7OfLsgxM
2013年11月9日追記
公開は2013年末か14年頭になったようです。
主役のハーフ歌手兼俳優ピーターへのインタビュー記事。2015年6月26日追記
3年待ったこの映画、とうとう公開が決定。公開日は7月23日でそれに先駆け
Official trailerが公開されています。5日で23万アクセスと期待が高いようですね。これを見ると2組のタイ×イスラムの男女の恋愛映画のように見えますが、男女の愛はメインテーマではなく深南部の美しさ、人々、文化、愛と信頼を伝えることが目的だそうです。なお、当初の脚本では子どもが主役の全く別のストーリーでしたが、予定していた子役の保護者達が現地ロケを危険だとして許さず、内容がすべて変更になったそうです。
公開が2年も遅れた理由は主に編集に時間がかかったためだそうですが、公開日はラマダンがあけてイスラム教徒の活動が再開した後、もしくは公式和平協議の日程に会わせているようです。つまり、7月23日以降に2年ぶりにタイ政府と反政府と和平協議が再開される可能性があるということです。
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Citizen Juling (市民ジューリン) 出身地の北部から深南部に赴任した美術教師「ジューリン」の悲劇をドキュメンタリーで追う映画。2006年5月、イスラム女性の集団によって誘拐され殴打され、意識不明のまま8ヵ月後に亡くなった彼女はタイ全土に衝撃を与えました。
The New York Timesによれば、「タイの人々はジューリン先生への賞賛を期待するかもしれない。しかし、この映画はそのようなものではない。「ジューリン」は、タイにおける最も困難な問題へアクセスするための媒体なのである。」
You TubeのTrailer とClip(英語字幕付き、12分)
監督の一人、Kraisak議員のHP(タイ語)
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Lukman Iskandar:Gerila, PTS Publications, 2008(マレー語のみ)
タイ南部のパタニを舞台にした小説。著者の
ルクマン・イスカンダル(1949-2001)はBRNの元幹部。
1992年から1994年まで、治安維持法(ISA法)下でマレーシア秘密警察に逮捕され投獄されます。「ゲリラ」はこの時に書かれた小説。彼は1995年のタイ政府との和平協議にBRN側使節団のトップとして参加しています。
あらすじは、マレーシア空軍のパイロット、ルザイマン大尉がパタニに不時着し、当地で民族解放運動を続けるゲリラに助けられる。ルザイマンは彼らの闘いに参加して、タイ警察・軍と戦う。
関連エントリ:
過去20年の和平交渉の歴史