先月シンガポール(後で香港に訂正)で行われたとされるユタサック国防副大臣とタクシンの会談を録音したオーディオクリップが出回り、ちょっとした騒ぎになっています。会話の内容が恩赦法と軍の人事への介入と言う、非常にデリケートな問題に触れていたためです。軍の人事へ介入できるように国防省規則を変更してタクシン派を軍首脳に任命し、軍部をコントロールできるようにしてから恩赦勅令発出へ踏み出すという手順が会話されていました。
政権側は本人ではないと打ち消しに必死ですが、オーディオクリップは本物であると見られています。
もともとユタサック氏は、国防大臣兼務のインラック首相を補佐するために軍との良好な関係を買われて現職についたばかりですが、当初から今年10月の軍人事への介入はしないと説明していました。
法治国家というより人治国家に近いタイで、政権の先行きが不安定なまま和平協議を続けることはできるのか、さらに、現政権が倒れた時、変わらずに残るのは治安組織だけということになった場合、主導権はどこが握るのでしょうかね。
バンコクポスト報道
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