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タイ深南部勉強ノート

英語、タイ語、マレー語、日本語からタイ深南部紛争地域の情報をぼちぼち整理しています。 自分用のメモなので時々書き直し、追加あります。

ただの感想です

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ただの感想です

治安組織の仕組みを調べていたら前に進まなくなってしまったので、少し和平協議について自分の感想を。

和平協議は、まあ進んでいるのではないかと思います。というのは、会議の雰囲気が悪くないらしいこと、会議以外でも関係者が接触をしているといった情報があることです。

これまでの報道を見ていると、まだ交渉の段階ではなく話し合いであると両者は冷静に見ているように思います。だから、まずは最初に自分達の立場を表明するのは当然です。BRNにしても、タイ政府が飲めない条件だとわかっていても、まずは自分側、特に実際に戦っている若者達にスタンスをしっかり示す必要があります。そうしないと自分のリーダーシップに傷がつきます。

タクシンが会いに行って金を積んだというのもたぶん本当でしょう。でも、イスラムの人たちをタクシンがコントロールできるとは思いません。お金はもらってもそれはそれという感じではないでしょうか。外野が考えるほど、そして最初にパラドン事務局長が考えたほど、ビジネスライクに事が運ぶはずがありません。

「交渉と武力闘争は別の話」という認識もまだ両者にあると思います。それどころか「交渉」にさえ達していないのだから、若者達がこれまで以上に存在感を示そうと派手な攻撃を仕掛けても全く不思議ではありません。

これまで一つにまとまることさえなかった分離派組織が、もしかするとこの和平協議がきっかけとなってBRNに収斂していっている途中なのかもしれません。「パタニ民族を代表するBRN」という言葉は、タイ政府に対してではなく、内向きの言葉なのかもしれないとさえ思います。

とにかく、タイ政府も軽犯罪容疑者の逮捕状を取り消す等、できるところからでも前に進めるスタンスを崩さなければ、血気盛んな若者もタイ政府を動かす長老の言葉に耳を傾けるようになるのではないでしょうか。その過程で互いの妥協点を手探りしていくしかないでしょう。最終的に和平合意に達するには、少なくとも3-4年はかかると思います。

大事なのは、どちらかが交渉のチャンネルを切り捨てるようなことをしないことだと思います。

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