クーデター以来、軍によって1年半以上閉鎖されていたコミュニティーラジオ局がこの1月に再開することになりました。メディアセラタンは、タイのメディアとして初めてハッサン・トーイップ(BRN)にインタビューした地元ラジオ局です。
再開に当たってのインタビューの中で
前回と比較しながら現在の和平協議を痛烈に批判しています。
まとめると、2015年の和平協議は2013年の和平協議と比べると、情報が公開されておらず住民は何が起こっているか見えない。そのため、2013年時に盛り上がった和平の雰囲気が冷えて住民たちは懐疑的になっている。
軍政が1年以上地元メディアを閉鎖していたため、和平についての情報を地元民の届けるものがいなくなり、住民は情報を得ることができず和平への関心も薄れてしまった。
インラック政権時代は情報がオープンだったため、それまで多く出回って人々を混乱させていた偽情報が徐々に駆逐され、人々は何を信じ何を信じないか自分で取捨選択できた。当時も今も、政策レベルでは政府は変化していたかもしれないが、現場は全く変っていない。しかし、前回は少なくともパラドン事務局長(和平協議団長)が直接我々に話をしてくれた。
人々が現在の和平協議に懐疑的である理由は二つある。1.和平協議の主体が暴力の主体でもある軍であること。2.MARAパタニのステータスが依然として曖昧であること。前回はBRNが主体であった。
BRNの5つの要求もMARAパタニの3つの要求もまだ何も実現していない。草の根のコミュニケーションが欠如し、住民は和平協議を茶番と見ている。
前回は草の根の人々が和平に対して熱く議論し批判も行われていたが、現在は情報がないことと軍への恐れのため何も言わなくなってしまった。彼らへ情報を伝えるマレー語メディアも閉鎖されていた。
・・・・・とかなり批判的ですが、この後MARAパタニも「力のない組織」「正統性に疑問」と切り捨てています。英語ですのでぜひ読んでみてください。
ここでは、できるだけいろいろな立場の意見を紹介したいと思っているので、これも載せました。タイ国内の大手メディアだけ載せているとどうしても政府よりになってしまいます。ちなみのこのインタビューを載せたプラチャータイはタクシン派の、いわゆる反政府色の濃いインターネットメディアです。
それにしてもこれを書き始めた3年前は深南部の市民の声の情報は少なく、市民が何を考えているかほとんどタイ語でしかわかりませんでしたが、現在はイサラニュースや地元メディアが育って?ずいぶん記事の内容も豊富になりました。正直、私も全部チェックできていません。軍政で後退してしまいましたが、地元の声を伝えるのは非常に重要なので、再開したらますます頑張っていろいろ批判してほしいです。