シーソムポップ ジットピロムシ
ディープサウスウオッチ
プリンスオブソンクラー大学パッタニー校紛争と文化多様性研究センター
2004年1月から2009年3月にかけて、8810件の暴力事件がパッタニー県、ヤラー県、ナラティワート県とソンクラー県の4郡で発生した。陸軍の大規模な作戦で6万人の部隊が反政府容疑で一斉検挙を行ったため2007年7月以来暴力事件は減少した。この間治安維持と開発におよそ1090億バーツが費やされた。
この試みは反政府勢力を周辺化するのに一定の成果を上げたように見える。2007年6月以来、暴力事件はそれまでの月当たり200件から100件を少し上回るまでに激減したからだ。
2007年11月までに事件は100以下に減少した。この傾向は2009年の初頭まで続いた。
2009年に暴力事件は徐々に増加した。3月には事件数は100件を超えた。これは南タイにおける暴力の根強さを示している。
2004年1月から2009年3月までの間、暴力事件で3418人の死者と5624人の負傷者が出た。死者のうち54.69%はイスラム教徒で41.87%は仏教徒であった。
犠牲者で一番多いのは市民で1564人であった。続いて兵士215人、警察官200人、村長及び村長補佐189人、村落防衛ボランティア170人である。
最も多い攻撃方法は依然として、路上や高速道路上で走りながら銃を発射し、続いて爆弾を投げつけるやり方である。
地域の暴力が2009年も続くであろうことは疑いがない。反政府分子は攻撃の手を緩める気配を見せていない。一方でずっと続いている首都の政治的不安定が今すぐ解決する兆しは見えない。タイ政府が政治家に振り回されている限り、南部国境県の状況回復への真摯な取り組みのためのアイディアを出すことさえままならないだろう。
ソース:
http://www.deepsouthwatch.org/node/287 (英語)
http://www.deepsouthwatch.org/node/288(タイ語)
1. 無題