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タイ深南部勉強ノート

英語、タイ語、マレー語、日本語からタイ深南部紛争地域の情報をぼちぼち整理しています。 自分用のメモなので時々書き直し、追加あります。

イスラム協力機構が3年ぶりにタイを訪問

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イスラム協力機構が3年ぶりにタイを訪問



今、イスラム協力機構がタイを訪問中ですね。前回はいつだったかなあと持って過去の記事を探したら3年以上前でした。イスラム協力機構(OIC)がタイ最南部対策に不満表明 2012/11/30


この三年間にOICの名前が出てきたのは、前回2013年の和平協議の時にBRNが出した要求の中にASEAN, OICをオブザーバーとして和平協議に参加させること、というのがあります。

じゃあ、今回の訪問の意図が、イスラム教徒との和平協議のためにタイ政府に圧力をかけるためなのかというとそうとは言えません。OICの中心国はサウジアラビアですが、現在サウジアラビアはイランと国交を断絶をして険悪な関係になっています。イスラム人口を抱えるタイが、イランではなくサウジアラビア支持に回ってほしいというロビー活動という意味合いが強いようです。

タイの深南部のイスラム教徒はイランに多いシーア派ではなくスンニ派です。これを見込んでサウジアラビアがタイを味方につけたいと考えても不思議ではありません。

BRNが求めた和平協議のオブザーバー役については、タイ政府に「必要であればいつでも支援する」と伝えたのにとどめたようです。

一方、その前にマラパタニ側と非公式に会ったと伝えられていますが、内容を見ると一般的なこと以上のことは述べていないように思えます。シーソンポップ教授もOICがどちらかの肩を持つようなことをすべきではないと述べています。前回訪問時と違って和平協議が現在進行形であること、タイ政府を味方につけたいという理由からも、OICがそのような行動を取ることはないと見られます。

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