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タイ深南部勉強ノート

英語、タイ語、マレー語、日本語からタイ深南部紛争地域の情報をぼちぼち整理しています。 自分用のメモなので時々書き直し、追加あります。

新PULOと旧PULO、それに仮釈放プログラム

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新PULOと旧PULO、それに仮釈放プログラム


第4回和平協議の日程がなかなか決まらないようですが、バンコクの赤と黄色の対立が日増しに深くなっている現在の状況では、おそらくパラドン国家安全保障評議会事務局長は南のことに集中する余裕はないのではないでしょうか。

国王誕生日の12月5日前には自主的に双方が活動を停止させるはずなので、その前後におそらく協議があると思われます。


さて、前回新PULOのカストゥリ氏のインタビューを紹介しましたが、今度は旧PULOが彼のステータスに関して声明を発表するという話。実は、PULOは新(New)と旧(Old)があり、新PULOカストゥリ氏は旧PULOから承認されていないということのようです。仲間から「待った」がかかった理由は、カストゥリ氏の参加がSBPACの強い意向によるもので、内部から推薦されて名前が上がったわけではないためです。

PULOは1995年に分裂してから2005年には新PULOと旧PULOの幹部が統合を宣言しているはずなのですが、普段からOLD PULO、NEW PULOという区別した言い方を聞くので今でも完全に統合されているわけではないようですね。

(反政府組織はこういった分裂・統合を繰り返していて、3ヶ月もするとすっかり情報が古くなっていることがよくあります。だから、現場を離れて数年たった「元関係者」の話は現状とかけ離れている可能性があるので要注意です。)


ともかく、15名の予定メンバーのうち新PULO、旧PULO、BIPP各1席で計3席が確保されれば問題はなさそうですがどうなるのでしょうか。
(別のこの記事によると旧PULOはBaborsaeまたはLukuman Bin Lima、新PULOはGustreeが参加予定となっています。)



ところでこの同じ記事の後半にPULOの元議長で2009年に分離活動で終身刑が確定した74歳のBamobaebuetoが仮釈放されるとあります。これはSBPACと矯正局の合同プログラムで対象者は70歳以上、刑期を半分以上終えていること、模範囚、慢性的な病気をわずらっていることが条件です。

釈放されても保護観察となり、定められた居住地に居住すること、指定された地域外に出る時は事前に許可を得ること、毎月警察に報告すること、麻薬やギャンブルに関わらないことという条件がつきます。

今年は全土で1,000人が対象だそうですが、そのうちの一人が有名なブルーダイヤモンド事件で死刑判決を受けた後、禁固50年に減刑されたチャロー警察中将でこれは先日大きなニュースになりました。







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