2月3日に3人の兄弟が殺された事件を受け、ユニセフが声明を出しています。
「
タイ南部:政情不安 暴力の犠牲になる子どもたち」2月5日 →
原文
また、
1月27日にも7歳の女の子が両親と共に射殺されました。
子どもが犠牲になったケースは10年間で62人だそうです。
よく知られているように、事件のターゲットは兵士・警察官からソフトターゲットと呼ばれる非武装の一般市民にも拡大してきています。
最近は子どもが巻き込まれれる(射殺される)事件をよく耳にするようになり、ターゲットが無差別化してきているようです。こういった特に反社会的な事件ではタイ政府側、反政府側が犯人を相手側だとする舌戦になりがちです。
ーーーーーーーーーーー
2月2日の状況次第では即時崩壊してもおかしくなかったインラック政権がなんとか持ちこたえたので、また少しずつ和平協議も動き始めたようです。
和平協議が停滞してから7ヶ月経ちますが、むしろ市民の議論は先へ進んでしまったような感があります。国内外でセミナーが開かれ、地元でも議論の場が増えたように見えます。そこでは特別自治やアイデンティティー、言語の問題など少し前まではあまり話題にできなかったようなことが活発に議論されているように見えます。
一方で、タイ支配に対する目に見える市民の抗議デモというのはあまり聞こえてこず、そのあたりが過酷なインドネシア支配下の東ティモールで市民が何かあるたびにインドネシア治安当局に石を投げていた状況と少し違うように感じます。単なる部外者の印象ですが、南タイはまだ共存できる可能性があるように感じます。
ずい分前に聞いた言葉ですが「東ティモールはレイプされ無理やり結婚させられたため逃げ出したがっている妻、アチェは独立をいっしょに戦った糟糠の妻だが、結婚生活では旦那(インドネシア)が暴力的で全くいいことがなかったため離婚したがっている妻」だそうですが、じゃあタイ(バンコク)と深南部タイはどのように言い表せるのでしょうかね。