7月12日の停戦合意の中でソンクラー県のサダオ郡が入っていたことが問題になっています。普通、深南部の紛争地帯というと深南部3県(ヤラー、パッタニー、ナラティワート)とソンクラー県の4郡(テーパー、チャナ、ナ・タウィー、サバーヨーイ)を指すのですが、今回の停戦合意文書ではサダオ郡が含まれています。
これまでもBRNはサダオ郡も歴史的にパタニ地域に含まれるとしてきましたが、タイ政府は2004年以来分離派絡みの事件が全く起こっていないことから
国内治安法の適用すら必要がないとして除外してきました。
先月You TubeにUpされたBRNの第4のビデオでも、停戦地域はセンゴラ(ソンクラー)の5郡と述べており、サダオ郡を含んでいますが、今回問題が大きくなったのは、マレーシア政府が出した停戦合意文書にサダオ郡を含んでいたためで、これがマレーシア政府がタイ政府の意向に反して勝手に対象地域を拡大したと見なされ反発を呼んでいます。
当のサダオ郡の民間部門も、もしサダオ郡が紛争地域と見なされると観光や貿易に影響が出ると反発しています。サダオ郡はマレーシアとの国境に位置し、毎年200万人の観光客と5千億バーツ(500 billion=1兆5千億円、原文ママ)の交易があるそうです。
7月27日追加:
ラマダン停戦合意からサダオ郡をはずすことに合意