最近のニュースを見ていると、タイ政府は、深南部で流れる情報に対して前より注意深くなりましたね。先日、
公安警察の権限を強化すると発表したのもその表れです。BRNの国際社会へのアピールを意識したやり方にタイ側も多少は危機感を持ち始めたのでしょうか。
BRNがYou Tubeで発表した要求が、
協議チームに伝えられる前に非公式に翻訳され世間に出回るのを問題にするようになり、これをマレーシア政府を通じて正式に(翻訳付きで)タイ政府に伝えられた後にのみ、公表を認めるとしています。
ただ、これらのビデオは、タイ政府に要求を伝えるというよりは、支持者へ向けたBRNのメッセージなので今後公表をやめるかというとちょっと疑問ですが。
他には、タイ側は、
ラマダン中に女性教師2名が死亡した事件や、ヤーコブ氏の銃撃など社会に大きな衝撃を与える事件の時に、治安当局が犯人だとする噂が流れるのを防ぐために、いちはやく情報を公開して説明を行いました。そして現在も捜査を重点的に行っています。これは、BRNがたびたびソフトターゲットへの攻撃の責任は治安当局にあると示唆していることに対する対応です。
そして、和平協議と同時進行で、BRN幹部に関する情報収集も活発になってきているようです。昨日は、BRNの最高幹部と言われる
サペーインバソーともう一名の最新の写真を撮ることに成功したと報じられました。協議の裏で、情報戦がますます激しくなっています。
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