前回、「
焦点は第4の要求」と書きましたが、実は少し前から「タイ政府が5つのうち4つの要求を受け入れた」という報道や、
分離派幹部の発言があったりして、少し混乱していました。
私の知る限り、5つの要求のうちタイ政府が「受け入れた」と言えるものはまだ一つもないはずです。第4の要求以外は「一部妥協できる方法があると思われる」程度で、それもBRN側が納得できる形ではないようです。
また、私自身は未確認なんですが、9月11日夜にインターネット上でBRNのハッサン氏の発言が載ったようで、一斉にタイのメディアが取り上げたこともあり、
現在パラドンNSC事務局長は、否定にやっきになっています。
今月後半にも正式協議再開(ただし、この間にも両者は非公開協議を行っています)するとしていますが、それに向けてのBRN側の作戦なのか、単にマレーシアを通した意志疎通の問題なのかは不明です。
9月16日追記:
タイのメディアが一斉に反応したのは、DSWの主催するDeep South Journalism Schoolというジャーナリスト育成プログラムの
9月11日のこの記事のようです。
ただ、少なくともこの1週間前の
9月4日には、4つの要求を受け入れたとするマレー語による分離派側の発言が出ていました。タイのメディアはタイ語になって初めて反応したようです。
こういう情報伝達の差というのが、意外とネックになっている気がします。
関連エントリ:
焦点は第4の要求関連記事:
パラドン氏インタビュー映像(12日)