パラドンNSC事務局長は12月初旬に和平協議を再開すると発表しました。その際、PULOとBIPPの代表が新たに参加予定だと述べました。(PULOとBIPPはこれまでも支持は表明していたものの実際に代表は送っていませんでした。)PULOはカストゥリ氏を含め2名を代表として協議に送る予定だそうです。
11月8日にYouTubeにPULOのカストゥリ氏のアストラ記者による独占インタビューがUPされたので参考までに内容のメモを載せておきます。(音声の質があまりよくないので聞き取れたところのみの要約です。後日タイ語の翻訳が出るようなので追加・修正するかもしれません。)
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カストゥリ・マハコタ独占インタビュー(マレー語)
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和平協議には賛成であるが、まだ始まったばかりで様々な問題を解決しなければならない。
タイ側も政府、軍、王室で意見・立場が異なっているし、運動側も一つにまとまる必要がある。それは、パタニ民族みんなが信頼する一つの交渉団である。
交渉団の主導は運動側(武装組織)であるが、その背後には市民社会、NGO,ウラマ等深南部全てのアクターが含まれる。アクターはマレーイスラムだけではなく、深南部がイスラム化した後も仏教を信仰し続けたタイ人の子孫も含まれる。
独立か特別自治かの議論よりその内容が重要である。協議は正義に基づき、持続可能で包括的なものでなければならない。
また、パタニ民族の尊厳を取り戻さなければならないが、その過程で全ての参加者で尊厳とは何かについて一つ一つピックアップしていく。
独立か自治かすぐ結論に飛ぶより、手に入れたいものが必ず手に入るとは限らない。独立が不可能であればそれ以外に何が実現可能であるか考える必要がある。
若者の間で独立の声が高まっているのは知っている。我々は独立を捨てて自治をオファーするわけではない。これは交渉である。我々は例えて言えば売る側で買う側ではない。買う側が値切るのは当然である。
タイ政府の和平協議に対するコミットメントは高いと思う。しかし、我々には我々の彼らには彼らの事情がある。お互いに尊重すること、親しくなることと基本原理の問題は別である。自身が強くなければ交渉などできない。
今後は誰にも代表と認められる交渉団を形成し、全てのアクターを巻き込んで支持を得る。そして段階的に和平ロードマップへの合意へと進む。
また、交渉を確固たるものにするために、我々側だけなくタイ側も真の実力者が参加する必要がある。