ラジオ(メディア)セラタン(สถานีวิทยุร่วมด้วย สลาตัน)は、
タイのメディアとして初めてBRNのハッサン氏のインタビューをしたパッタニーの地元ラジオ局です。深南部の人々の声を日々発信しています。
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HPでリアル放送が聴けます。地元密着だけあって放送は、タイ語だけではなく、マレー語や地元の方言(マレー語に近い言葉)が使われています。番組ごとに違う言語を使うだけではなく、1人の人間でも話す内容によって言語スイッチが起っていて、それをみなが許容するのも興味深いです。またインタビュアーがマレー語を使っていても、される側は地元の言葉を使ったりというのもあります。(私はマレー語はわかりますが、地元の言葉までではさすがに聞き取れません)合間に流れる音楽もイスラム風です。マレーシアではこういうのは普通なんでしょうがタイ、特にバンコクでは珍しいので面白いです。
深南部だけではなく、一般に地方ではラジオが好まれており、例えばタイの東北地方ではイサーン語の放送局がたくさんあって、イサーンの人達が好む音楽を流しています。中央運営か地方運営かの違いだと思いますが。ほとんどタイ語だけのテレビ局とは明らかに違いますね。そのため、ラジオは特に地方で大きな影響力を持っています。
ちなみにラジオ・テレビ放送の許認可権は実質上軍が握っていて(放送委員会を軍人が占めている)、反体制的な放送をしたりすると放送打ち切りになったり認可を取り消されたりしますが、ラジオ局はテレビ局と違って地元密着が多くまた海賊局も多いので取り締まりが簡単ではないようで、テレビよりも自由な印象があります。逆にそれが、政治的なプロパガンダ、例えばタクシン派が反タクシン派(逆もあり)を非難するために利用したりするという側面ももちろんありますが。
参考:
メディアセラタンのBRNハッサンのインタビュー10月10日追加:
1681の違法ラジオ、テレビ局を摘発。