忍者ブログ

タイ深南部勉強ノート

英語、タイ語、マレー語、日本語からタイ深南部紛争地域の情報をぼちぼち整理しています。 自分用のメモなので時々書き直し、追加あります。

BRNの組織構造

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

BRNの組織構造

 3度目の和平協議に向けて報道が増えていますが、その中でも興味深かったのが2回目から和平協議に参加したサムレット将軍が出演する番組でした。番組はこちら。

 バンコクポストによると、彼は8年にわたって第4管区に勤務し、副司令官になった後で国防省に異動になり、現在は深南部に関するアドバイザーを務めています。彼は8年間に、住民の苦情受付センターを開所し5千人以上と面接し、また、逮捕された数百人の分離派とも話し合ったそうです。

 番組は50分に及ぶインタビューで、BRNの歴史から、組織構造、幹部の経歴、闘争の目的等なかなか濃い解説になっています。

 他に分離派戦闘員の育成について詳しく書かれている資料として、ICGの2009年のレポート「南タイの民兵のリクルート」がありますが、彼の話と一致するところが多くて興味深いです。

 この二つの話をあわせておおざっぱに言うと、BRNというのは堅固な組織構造を持ち、よく訓練した戦闘員を順次送り込むシステムを持っており、目的はタイからの独立であり、闘いはジハードであり、死んでも天国へ行けると信じている、ということになります。

 これらが本当だとすると、幹部には現場の戦闘員をコントロールする影響力がないと主張するのは、あまり正しくはない気がしますね。

拍手[0回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
Yu
性別:
非公開
自己紹介:
本業ではありません。