チャルーム副首相が、
陸軍副司令官に「南部国境県問題解決センター」を任せるというニュース。この
センターは、軍が再度主導権を握るとして内外からの非難をさんざん受けた末に、今年の1月に承認されたのですが、インラック首相からトップに任命されたチャルーム副首相が(大方の予想通り)全く積極的ではなく、時々会議を開くだけで事実上機能していませんでした。
ここに来て本格的に陸軍にまかせることにしたということは、もともとの計画通りWar Roomとして機能させるようです。ダオポン陸軍副司令官は、2010年の赤服強制排除を、現陸軍指令官(当時は副司令官、ダオポンは参謀長)と一緒に中心になって行った人物で、冷徹かつ非常に切れ者です。現陸軍指令官の仕官学校同期生で、最も信頼されているため、現在の陸軍の方針は彼の方針とも言われています。
和平協議が始まって、暴力事件は増え、軍の役割が強化される。一見すると逆方向に行っています。
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