和平(交渉開始)合意に署名して丁度1ヶ月になる3月28日に第一回和平交渉がマレーシアで行われます。
この間、タイ側はもっと早い交渉開始を望んだが、BRN側の参加者に大物を引き出すために延期したという報道がありました。
この28日の交渉にはタイ側から15名が参加しますが、注目はBRN側の参加者です。これで交渉の行方をある程度予想することができます。
もし、NSCが望むように、BRNの攻撃部隊をコントロールできると見なされている
サペーイン・バソーや
マセーウセンが交渉のテーブルに着いたらそれは大成功でしょう。しかし、それは楽観的過ぎるかもしれません。
これから
誰が真の交渉相手なのか見極めるための交渉が始まります。
・・・・・余談になりますが、大地震前のアチェでGAM(反政府グループ)との交渉でも似たような状況があったそうです。インドネシア政府は同時に複数のグループ・人物と交渉をしていましたが、誰が本当の反政府運動の指導者なのかつかめていなかったそうです。しかし、地震と津波で大きなダメージを受けた双方が本当に和平を望んだ時、反政府側が本当のリーダーとして指差した人物は、それまでインドネシア側が「下っ端で重要人物ではない」と見なしていた人物だったそうです。
アチェにとっての津波や、東ティモールにとってのアジア経済危機によるスハルト退陣といった劇的な状況の変化なしで紛争が収束するのか注目して行きたいと思います。
メモ:
Sapaeing Basorに関する記事リンク 会議の出席者に関する事前報道(3月27日)