アメリカ内務省の「2012年テロリズムに関する国別報告書」が昨日リリースされました。
Country Reports on Terrorism 2012, Chapter 2: East Asia and Pacific Overview
深南部との関係の部分では、
●2012年2月にバンコクでイスラエル大使館爆破計画を企て、誤って足を失った
イラン人の事件では、5人の容疑者全員がマレーシアを経由してタイに来ており、そのうち2人は深南部国境を陸路で越えている。
●南のタイ分離主義グループと国際テロネットワークとのつながりのはっきりとした証拠はない。
●しかし、タイとマレーシア間の抜け穴が多い国境の状況は問題である。米の協力で、テロリストの身長、肌の色、目立った識別マーク、指紋、目の色、髪質などの基本的な身体的特徴と全ての入国者とのそれを照合するソフトを搭載したPISCES(ピシーズ)を各地の入国ポイントで導入中である。
関連記事:
陸軍指令官が国境フェンスの設置を提案5月28日●テロリストのマネーロンダリング対策でタイの資金洗浄対策室(AMLO)と協力している。タイは
マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(FATF) に沿ったマネーロンダリング法の改正が遅れていたが、既に承認されたため、2013年7月までにマネーロンダリング対策のブラックリスト国からはずされる見込みである。
AMLOとテロリストの資金に関する報道記事:
バンコク週報4月14日 バンコクポスト
5月9日、
5月10日、
6月8日●タイは、テロ対策で、APEC、ASEAN、アセアン地域フォーラム、アジア-ヨーロッパ会合、ベンガル湾多分野技術経済協力構想等の様々な国際枠組みに参加している。
●タイ政府、国際NGO等が急進主義、過激主義を抑えるためのプログラムをマレームスリムに対して行っている。